世界リタイアメント準備度調査

ソニーライフ・エイゴン生命はエイゴン高齢社会・リタイアメント研究所と協働で、過去7年で15か国の10万人以上の人々を対象に退職とセカンドライフに向けた準備に関する調査を実施しています。
7年目となる今回は、現代のメガトレンドの与える影響で、人々が生活し、働き、年を取り、リタイアしていく状況に変化がみられる中、人々のセカンドライフにおける不安を検証します。

エイゴン・リタイアメント準備度調査2018 - 新たな社会契約

「新たな社会契約」という概念は世界の多くの国で退職制度の中心になってきました。社会契約には国、企業、個人からなる三本の柱があり、それぞれに個別の役割と責任があります。前世紀に社会契約が作られた頃は、国と企業による年金給付が中心で、個人による自助努力は重要ではありませんでした。そのような年金制度が設立されたころの平均寿命は、多くの国で65歳程度でしたが、当時は年金受給開始年齢も同じく65歳でした。それ以来、年金受給開始年齢には大きな変化はありませんが、平均寿命はほとんどの国で大きく伸びてきました。

今日では、寿命が延び、高齢化が進んだため、公的年金の財政が深刻にひっ迫した状況です。また、企業年金では伝統的な確定給付型が姿を消し、従業員拠出の確定拠出型に移行されています。こうした変化の中、個人には自分の退職貯蓄に対する大きな自助努力と自己責任が求められています。しかし、多くの人はそれを適切に実行するための準備ができておらず、セカンドライフでのお金の安心を得られない可能性があります。

エイゴン・リタイアメント準備度調査2018表紙

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退職準備の概念は急速に変化しています。今日の勤労者の住む世界は、親の世代のころとは大きく異なっているのです。本レポートでも取り上げているように、従前の退職後の社会契約は多くの国で崩壊しつつあります。つまり、長年にわたって続いてきた手厚い公的年金が、寿命の延びによって消滅しつつあるのです。老後に備えることが21世紀の大きな課題であると言っても過言ではありません。しかし、これは解決可能な問題です。協力し、新たな社会契約を作ることで、何百万人もの世界の人々が老後の安心を得るのに役立つことでしょう。”    - アレックス・ワイナンツ(エイゴンCEO)

本調査の概要

パート1 - グローバル・メガトレンドとリタイアメント

セーフティーネットである社会保障制度と、確定給付型の企業年金の財政問題は、寿命の延伸と高齢化の進展というメガ トレンドで深刻さが増しています。人々の生活や働き方も、最新テクノロジーによって変わってきています。労働市場は柔軟になり、終身雇用が失われてきています。このようなメガトレンドによる変化でリタイアメントにも影響が生じていますが、その影響に気が付いている人は一部に過ぎません。

パート2 - 崩れゆく社会契約

今日の現役世代は、現制度では十分に退職後の収入が得られるとは信じていません。調査対象国全体では、回答者の約半数(49%)が、将来の退職者は現在の退職者に比べて暮らし向きが悪くなるだろうと考えています

どの国でも勤労者のリタイアメント準備度は低いまま

本調査を実施して7年になりますが、これまでエイゴン・リタイアメント準備度指数(ARRI)で計測する人々の退職に対する準備度には、大きな進歩は見られません。2018年のARRIのスコアは5.9点という低い水準で、2012年の5.2点よりわずかに上昇しただけで、2017年から変化はありません。日本のスコアは過去6年でほとんど変わらず、毎年、調査対象国の中で最下位です。

ARRI2018

[出所]エイゴン・リタイアメント準備度調査2018


  1.   エイゴン・リタイアメント準備度指数(ARRI)態度に関する3問と行動に関する3問からなる独立した6つの質問(自助努力、資金計画の認識、金融知識、退職後の計画、資金準備、退職後の所得代替率)に対する回答を基に毎年計算されます。ARRIでは退職準備度を0点から10点でランク付けします。8点から10点が準備度「高」、6点から7.9点が「中」、6点未満が「低」に分類されます。

パート3 - お金の安心

社会契約は崩れつつあるように見えますが、人々のリタイアメントに対するとらえ方はポジティブです。セカンドライフは、社会的な繋がりを維持し、地域社会に参加し、経済活動も行う活動的なライフステージだと考える人が多くなりました。過半数の勤労者(57%)が、完全に引退するまでの移行期間として、定年後もしばらく、あるいはずっと、それまでと同じように仕事をし続けること、あるいはパートタイムで仕事をすることを考えています。多くの人が、その理由として働きたいから、働く必要があるからと回答しています。定年後も給与所得を得ることで貯蓄を続け、年金受給開始の時期を遅らせることが可能になります。調査結果からはセカンドライフでお金の問題に直面する人が多いだろうと考えられます。

パート4 - 不可欠な金融リテラシー

個人が退職に向けて計画し、貯蓄し、投資する際に、成功に必要なノウハウがなければ、その努力は無駄になってしまいます。個人は自分自身がリタイアメントのエキスパートになろうとは望んでいないでしょうが、正しいアドバイスを見極める能力は必要です。多くの回答者が、退職貯蓄に関してさまざまな情報源とアドバイスを用いている、あるいは用いるだろうと回答しています。アドバイザーと意味のある面談ができ、情報を得たうえで自信を持って判断を下せるようになるためには、基礎的な金融リテラシーが必要ですが、欠けている人が多いのです。

パート 5 - 健康はセカンドライフでの大きな不安

セカンドライフに関してポジティブなイメージを持つ人が多い一方で、セカンドライフの不安としては老後の健康問題が最多になりました。退職の時期がいつになるか、セカンドライフの期間はどれくらい続くのかなどに対して、個人の健康は目に見えない影響があるのです。さらに、多くの人がヘルスケアのコストを不安に思っていますが、そのコストは退職のための計画には組み入れられていません。

パート 6 - 健康に暮らして年を取る

健康は、セカンドライフの生活保障における新たなフロンティアになってきました。現代科学の奇跡と過去数十年の栄養状況の改善で、長生きは例外的なことではなく、当たり前のことになってきました。退職準備では老後の健康とお金を合わせて考えることが重要です。ほとんどの人が自分の今の健康状態は「よい」あるいは「極めてよい」と考えていますが、健康の維持に必要な行動を取っている人は少ないので、生涯を通じて今のように健康でいられるとは限らないでしょう。

パート 7 - 老後の尊厳

本年度調査では、多くの人が老後もマイホームを所有し、住み続けたいと希望していることがうかがえました。実現のためには、人々が自立して暮らせるようにリフォームが必要になる場合もあります。

パート 8 - 新たな社会契約

新たな社会契約では、人々の退職に備えた貯蓄に対する責任を再分配する必要があることを認識し、必要なツール、リソース、インフラを提供すべきです。持続可能性の考え方と連帯を尊重し、人々が尊厳をもって老後を過ごし、老後の貧困を避け、弱者が取り残されることがないように、十分なセーフティーネットを用意すべきです。共通の目的、利益と信頼関係に根差した協力的な関係を新たに築けるかどうかが成功の鍵となります。

金融リテラシー・テスト 「ビッグスリー」 ~あなたも挑戦してみよう!~

金融リテラシー・テスト「ビッグスリー」はアナマリア・ルサーディ教授とオリビア・ミッチェル教授によって作成された金融のコンセプトの理解度を調査するために作成された簡単な金融リテラシー・テストです。このテストは現在20か国以上で用いられています。

【質問1】 預金口座に10,000円あり、毎年の金利が2%とします。金利が付くようにお金を預けたまま5年経ったとすると、残高はいくらに なると思いますか? ☐ 10,200円より多い
☐ ちょうど10,200円
☐ 10,200円より少ない
☐ 分からない
☐ 回答したくない
【質問2】 預金口座の金利は年率1%で、インフレは年率2%とします。今のお金と比べて、1年後に口座にあるお金で買えるものはどうなるで しょうか? ☐ 買えるものは増える
☐ 買えるものは同じ
☐ 買えるものは減る
☐ 分からない
☐ 回答したくない
【質問3】 次の文章は正しいと思いますか、正しくないと思いますか? - 「単一銘柄の株式を買えば、株式投資信託を買うよりもたいていは安定したリターンが得られる。」 ☐ 正しい
☐ 正しくない
☐ 分からない
☐ 回答したくない

日本の金融リテラシーは15か国中8位で、全問正解は29%、2問正解は28%、1問正解は24%、全問不正解は15か国中ワーストの19%でした。
正解はエイゴン・リタイアメント準備度調査2018のP.42をご覧ください。


調査概要

  • 調査対象国
  • 日本、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、ハンガリー、インド、ポーランド、スペイン、トルコ、オランダ、英国、米国の15か国

  • 回答者
  • 現役世代勤労者14,400名と退職者1,600名の合計16,000名

  • 調査期間
  • 2018年1月29日~2月19日

  • 調査方法
  • 各言語によるインターネット調査


エイゴン・リタイアメント準備度調査<バックナンバー>

発行年 タイトル 表示形式
2017年 エイゴン・リタイアメント準備度調査 PDF形式で見る
2016年 エイゴン・リタイアメント準備度調査 PDF形式で見る
2015年 エイゴン・リタイアメント準備度調査 PDF形式で見る
新しい柔軟な退職

調査対象国のプロフィール(PDF)

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2014年 エイゴン・リタイアメント準備度調査 PDF形式で見る
女性たちのリタイアメント PDF形式で見る
2013年 エイゴン・リタイアメント準備度調査 PDF形式で見る
2012年 エイゴン・リタイアメント準備度調査 PDF形式で見る
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